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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

新政権になってアメリカは正気を取り戻せるのだろうか?

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 アメリカは世界一のコロナ禍でクタクタだというのに、あの与太者トランプに扇動された議事堂乱入暴動の“トランプ禍”まで重なり、最後の最後まで大混乱に見舞われた。

 議事堂の中の警察官まで暴漢に味方したとか……トランプの叫ぶ愛国心が正義だと信じる白人至上主義(人種差別主義といっていい)の病んだヤツらがいる限り、この国はどうなるんだろうか。さすがに愛国者として恥ずかしく思ったか、あのシュワルツェネッガーも「トランプは史上最悪のヤツだが、もうどうでもいい」と嘆いていた。

 ヤツは消え失せるだろうが、国は分断されたまま。同時に「自由と平等」についての実験国家だ。いつになったらアメリカは正気を取り戻すのか。コロナに勝って渡航自由になったら、久しぶりに旅に出たいと思ってるんだけど。とにかく、何ごとにも優柔不断でシャキッとできないばかりか、「忖度」や「同調圧力」しかなく、まだ東京五輪に固執するこんな愚かな国などしばらく忘れて、脱出したいもんだ。

 人種差別はあったが、アメリカ国民の顔に自由が見えた80年代。我らもニューヨークに何度も行って楽しかった。真冬にダウンタウンのロフトスタジオでのCM撮影では、スタッフの白人と黒人と一緒に並び、スタジオ裏のハドソン川に立ち小便したもんだ。皆、たくましく爽やかに生きていた。映画「タクシードライバー」の主人公を真似て、ブロードウェーの裏通りにあるポルノ映画館のオールナイトに5、6人で入り、クアビールにホットドッグを食い、皆でゲタゲタ笑いながら見たもんだ。別のひそかな目的で来ていた白人のおっさん客には迷惑だっただろうが、黄色人種でも追い出されはしなかった。

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