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SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

チケット即完売 激アツのスポーツ漫画「ハイキュー!!」の魅力

公開日: 更新日:

 そして憧れの“小さな巨人”の母校である烏野高校に進学しバレー部に入部。そこで中学時代の公式戦で惨敗し、苦い想いを抱いていた影山と再会し、そこからチームメイトたちと全国大会優勝を目指していく流れとなっている。

 スポーツ漫画には、超人的な力を駆使して描かれる作品と、等身大の人間としてのリアルな描写の作品の2パターンがある。「ハイキュー!!」は等身大の方だが、単に主人公チームだけの試合展開を描くだけではない。勝敗に関係なく、それぞれのチームや選手の「どう青春を費やし、仲間と共にバレーボールと向き合ってきたか?」という背景や辿ってきたストーリーが描かれている。

 筆者はバレーボール経験者だが、「ハイキュー!!」に触れている時は、必ずリアルなバレーボールの試合を見ているような錯覚に陥る。手に汗を握りながら見たり、画面の前で本気の応援をしてしまったり。それは少しでも描写に違和感があったらできないことだ。

 対戦相手として個性豊かなチームや選手が登場し、それぞれが努力し、伸ばした武器でしのぎを削る展開になるのだが、勝敗が必ず決まってしまうことの残酷さ、ひとつのボールをみんなで繋ぐ絆、満身創痍になりながら貪欲にチームで勝とうとする姿など、毎話どうしても涙が止まらない。

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