著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

広瀬アリスには「友近以来の“女芸人”やわ」と舌を巻いた

公開日: 更新日:

 先日、生放送で行われた「R-1グランプリ」で霜降り明星と共に初めてバラエティー番組のMCを務めた広瀬アリスさん。視聴者投票が画面に表示されないなど“ぐだぐだの進行”が続く中、おろおろしていたり、舞台袖でせいや君に「吐きそう」と緊張を吐露したり、番組後に「自分の実力不足だったと反省しております…本当にすみません…」とツイートしたり、人間味あふれた対応が、より好感度を上げ、SNSでは「#本当の優勝は広瀬アリス」と称賛の声が上がりました。

 そんな広瀬さんに2017年後期のNHKの朝ドラ「わろてんか」で漫才指導をさせていただきましたが、その時の対応力、適応力には本当に驚かされました。NHKから「漫才の指導をお願いしたい」とNSCの事務所に連絡があり「キース(大野拓朗さん)とアサリ(前野朋哉さん)」「リリコ(広瀬アリスさん)と四郎(松尾諭さん)」の2組の指導を依頼されました。広瀬さん演じるリリコは天才漫才師と呼ばれた“ミスワカナ”の雰囲気を出さなければならず、メリハリの利いた大阪弁は今の漫才師でも難しい内容で、非常に高いハードルを感じたものの、自分が朝ドラに関わる機会は二度とないと思い、引き受けました。

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