今期ドラマは豊作と話題 TBSがやっぱりダントツに面白い

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 今期放送のドラマが豊作だと話題だ。どのドラマも全てスタートし、現時点でネットの評判含めて面白いドラマはどれか探った。

 <今期で一番好き!><笑って泣いてあっという間の時間><すでに来週が待ち遠しい>との声がネットでも多く、筆者も一番毎週楽しみにしているのが「リコカツ」(TBS系、金曜夜10時~)。北川景子、永山瑛太のダブル主演の金曜ドラマだ。タイトルのリコカツとは「離婚するための活動」という意味で、登場人物の夫婦が全員「離婚」を念頭に夫婦という関係性を見つめ直している。

 主人公の咲(北川)と紘一(永山)は交際ゼロ日で結婚したが、お互いの価値観が合わずに離婚を決意。「離婚」を意識することにより、フラットな気持ちでお互いの良いところやお互いのダメなところを自然に見つめることができるまさに「離婚から始まるラブストーリー」となっている。結婚はゴールではなくスタートという言葉もあるが、結婚とは相手のために自分の価値観を曲げず、いかに”譲れるのか”ということなのかもしれない。今期一、面白くて泣けて、夫婦を考えさせられるドラマだろう。ただ、紘一の父のような男尊女卑まっしぐらの父親が今時本当にいるのか疑問に感じることもあるが、それも永山瑛太のコミカルな芝居を盛り上げるプラスの要素になっているから不思議だ。

金八先生+半沢直樹=「ドラゴン桜」

 阿部寛が主演、長澤まさみ、高橋海人(King & Prince)、平手友梨奈らが出演する日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系、日曜夜9時)。前作から16年ぶりのテレビシリーズ放送だが、筆者も前作のファンだったので放送を楽しみにしていた。だが第1話から演出やキャストも含め「半沢直樹感」が強すぎて、面を食らってしまった。それもそのはずで「半沢直樹」の演出を担当していた福澤克雄氏が、今作の演出を担当している。半沢直樹でも良く見かけた応酬や、半沢直樹で登場した銀行が今作にも登場するなど狙ったとしか思えない「半沢直樹オマージュ」が随所に登場する。ネットでもその演出の評価は賛否を二分しているが、そこを楽しめるかどうかが肝でもあるだろう。

 そして前作は純粋に「勉強ドラマ」として楽しむことができ、社会派ドラマという雰囲気ではなかったが、今作はどちらかというと生徒の素行の悪さに焦点が当たっているように感じた。前作の雰囲気を楽しみたい人には受けは良くないかもしれないが、今作から入った人には概ね好評のようだ。「半沢直樹」のような勧善懲悪みたいな要素もありつつ、桜木(阿部寛)が大人も子供も諭す熱い部分が見られ、学園ドラマとして「金八先生」の良い部分も踏襲しているような感じもする。「ドラゴン桜」と思って見なければ、純粋に面白いドラマだと思う。

■働く女性に刺さる「着飾る恋」

 川口春奈横浜流星が主演を務める「着飾る恋には理由があって」(TBS系、火曜夜10時~)。この枠はいわゆる「逃げ恥枠」で、安定したラブストーリードラマを展開している枠でもあるが、肩肘張らずに見られて、ときめきながら、女性の生き方や仕事と結婚の両立の難しさについても考えられる枠でもある。ツイッターでも、ハッシュタグ「#着飾る恋には理由があって」がトレンド1位、世界トレンド2位になるなど、盛り上がりを見せている。想いを寄せる社長(向井理)のためにインフルエンサーになり、精一杯着飾って、疲弊している主人公・真柴(川口)の姿は、働く女性に刺さりまくる。

 着飾ることは女性にとって、武装することと同じだ。だけど時に、誰のために、何のために頑張っているかわからなくなる時がある。でも理由を考えると頑張れなくなりそうで、どんなに靴擦れしてもヒールを履いて頑張るしかない。だからこそ、自分とは正反対のミニマリスト・藤野(横浜)とのふれあいの中で少しずつその”武装”を解いていくのだろう。2話のラストで、真柴がヒールではなくスニーカーで出社する姿を見ただけでうっかり泣けてしまった。片想い中の社長の会社の宣伝のためにと毎日5年間欠かすことなく、SNSを投稿を続け”こうであらねばならない”という呪縛を自分に課してきた真柴の呪縛がほんの少し、解けたことへの描写に思えてならなかったからだ。

 TBSは今年1月期も日曜劇場「天国と地獄~サイコな2人~」と火ドラ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」が好調だった。しばらく天下が続きそうだ。

(文=水野詩子/ライター・コラムニスト)

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