「恋はDeepに」が迷走…石原さとみの“人魚姫設定”に違和感

公開日: 更新日:

 しかし石原と綾野の演技を見たい年齢層は彼らと同年代かもう少し上だろう。男女とも30歳を越えたあたりからファンタジーよりも共感性を伴うどこか"リアルな要素"を求める傾向があると思う。

■何のための“人魚姫”みたいな設定か

 何のためにドラマの中にその「人魚姫」的な要素が必要なのか? 筆者は頑張って視聴を続けているが今のところ全く見えてこない。

 正直、そのファンタジー要素がなくても、海を守りたい海洋学者とマリンリゾートを目論む御曹司の対立だけで、十分に「禁断のラブストーリー」が展開できたのではないかと思う。さらに言えば、「この役はこの人でないと演じられなかった!」「納得のキャスティング!」という感動がドラマの評価にもつながるが、この作品の内容なら綾野でなくても石原でなくても成立する。せっかく実力のある俳優の“ムダづかい”が特に残念でならない。

 石原も、ラブコメのイメージは強いがドラマ「アンナチュラル」(TBS系)で本格的な演技を見せた。今回の不思議系ヒロインの役柄は彼女が本来持つ魅力を薄めてしまっているように思う。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった