綾瀬はるかコロナ入院“上級国民”批判で…ホリプロが露呈した「危機管理能力」の低さ

公開日: 更新日:

「今回の件はまさに人災と言っても過言ではない。あらためてホリプロの危機管理能力の欠如を露呈してしまったのではないか」(民放関係者)

 女優の綾瀬はるか(36)がいわれなきバッシングにさらされている。騒動の発端は新型コロナウイルスに感染し、現在、「都内の大学病院に入院中」と公表されたことだった。現在は容体も安定し、快方に向かっているというのだが、綾瀬の入院が明らかにされた途端、ネット上では批判の声が殺到した。そのほとんどは、緊急入院が出来たことに対する綾瀬への不満、あるいは疑問の声だった。

「『なんで多くの人が死にそうでも入院できずにいて、自宅で亡くなる人が絶えないのに、スムーズに入院できるの?』『芸能人は上流国民ですか…』『いくら大金を支払ったの?』『有名人と一般人で明らかに命の選別をしている』などというものだった。事務所はこの種の書き込みに頭を悩ませているようです」(前出の民放関係者)

 今回、想定外のバッシングに驚いたのがテレビ局や広告代理店の関係者だという。

「ネット住民の意見は、誹謗中傷など酷いものもありますが、視聴率や商品の購買行動にも大きな影響があるので決してバカにはできない。今や一種の圧力団体に近いんです。それは不倫でいまだに復帰できない渡部建を見ても明らか。業界関係者がいくら復帰を目指して動いてもネット民がバッシングを繰り返すことでスポンサーが悲鳴を上げ、局がキャスティングを見送るからです。天下の綾瀬といえども、最悪の場合、渡部の二の舞いになりかねない危険性だってあるんです」(芸能プロ関係者)

 ドラマ映画界から引く手あまたの“国民的女優”綾瀬が契約しているCMは「ユニクロ」「日本コカ・コーラ」など計8社に上る。

「このまま今回のバッシングが続けば明らかに好感度は下がる。万が一、出演しているCMのスポンサーなどへの不買運動が始まれば契約更改にも影響しかねない。CMのギャラは1本3000万~5000万円、またはそれ以上、ドラマのギャラは1本250万以上とトップクラスですが、コロナ禍でどの企業もテレビ局も余裕はありませんから」(広告代理店幹部)

石原さとみコロナ感染時も対応は後手後手

 今回のネット民のバッシングはほとんど言いがかりだが、多くの国民がワクチン接種を受けたくても受けられず、連日、コロナの自宅療養者の死者数が発表されるなか、綾瀬の入院情報は即座に攻撃の対象になってしまった。

「とにかくホリプロの公表が遅いのが致命的だった。先月26日に陽性が判明した段階で発表していればこんなバッシングにはならなかったはず。即座に発表し、体調が悪くなったから入院と再度公表すればいいだけの話です。石原さとみのコロナ感染の時も対応は遅く、『女性セブン』で感染が報じられてからの発表でした。ドラマの情報公開やクランクインを控えているなど“大人の事情”があったとしても、これは明らかに業界関係者、ましてや所属タレントの信頼関係を損なうような失態です」(前出の民放関係者)

 多くの業界関係者と交わる有名女優ともなれば、感染拡大防止のためにも公表は必須だろう。ともあれ今は、綾瀬の回復を祈るばかりだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」