著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<54>定宿にしていた大阪のホテルが経営難で変貌…ネットも有料に

公開日: 更新日:

 新大阪駅から田辺に向かう途中で野崎幸助さんと私は、ベンツで迎えにきたアプリコの番頭格のマコやんとリーガロイヤルホテル大阪に向かった。

 リーガは20年以上前に経営状態が悪化し、いろいろなところに手が入った。もともと大阪では、東京の帝国ホテルのような位置付けで、大きな会社の宴会や会議が開催されるのもリーガだった。ところが新しいホテルが次々とオープンして苦戦を強いられてしまう。折しも中国が規制を緩めて多くの中国人旅行者が日本を訪れることになり、リーガのフロントにも団体客があふれた。落ち着いて静かな雰囲気だったフロントは、まるで縁日のようなごちゃごちゃした空間となり、そこに甲高い中国語が飛び交う。それを嫌った大口の顧客が離れて、負の連鎖に陥ったようである。

 私は大阪、あるいは関西の取材にレンタカーを利用していたので、走って3分のところに高速道路のランプがあるリーガは便利だった。宿泊者は駐車場代が無料だったのも大きい。ネット環境が整備されていない時代でも、東と西館を結ぶ3フロアにはWi-Fiが通じていた。ベッド脇の机には蛍光灯があったので、仕事もしやすかった。私のリクエストに応えて部屋に体重計を設置してくれたこともある。

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