「愛子天皇」待望論も 眞子さん渡米で女性宮家創設や女性天皇の議論が活発に

公開日: 更新日:

 12月5日、滞りなく成年行事を終えた天皇皇后両陛下の長女、愛子さま。新調するはずのティアラはコロナ禍で国民生活に配慮し、叔母の黒田清子さんから借用。女性皇族の正装であるローブ・デコルテ姿を初披露された。

 成長したお姿だけでなく、国民に寄り添う形で20歳を迎えられたことに感激した国民は少なくない。そんななか、週刊誌やネット上では、「愛子天皇」を望む声が大きくなっている。

「女性セブン」(9月6日号)では、<愛子さま、12月で20才に 「女性天皇」実現に向けた議論も加速>と、女性天皇への可能性について言及。「AERA」(12月6日号)の<愛子さま成人で「女性・女系天皇」への言及あるか? 「愛子天皇」への期待の高まりで>では、「愛子天皇」待望論が高まるなか、3月の記者会見での発言に注目が集まっていることに触れた。

 またネットには、<次期天皇は、愛子さまがふさわしいと思います。やはり今の天皇家こそ、国民は支持するし尊敬していると思います>、<愛子さまの笑顔を見て、皇室に対する不安がなくなりました>といった声が多く、なかには、<愛子さまは、愛子さまらしく生きてくださればいいです>といった慮る声も。

 現在、喫緊の問題として挙げられているのが皇族の減少だ。皇室典範では、女性皇族は結婚により皇籍を離脱し一般人になるが、皇族減少に歯止めをかけるため、結婚後も女性皇族が皇室に残れるように、「女性宮家」創設について有識者会議で議論されている。現在、愛子さまのほか秋篠宮家次女の佳子さまを含む未婚の女性皇族5名が、結婚後も皇室に残る可能性が出てきているのだ。

■世論調査では8割以上の人が賛成

 皇位継承の可能性が高いのが秋篠宮さまと長男の悠仁さまだが、男系男子による皇統の存続が危ぶまれるなか「女系天皇、女性天皇」の可能性について語られる機会が増えている。

 今年4月の共同通信社の世論調査では、87%の人が女性天皇に賛成している。皇族減少に配慮する一方、「文藝春秋」新年特別号のインタビューで「女性天皇には反対していない。女系天皇には反対」と語っている自民党高市早苗政調会長のように、程度の差はあれ女系天皇や女性天皇に消極的な国会議員や保守層は少なくない。

「デリケートな問題なためすぐに実現するとは思えませんが、愛子さまであればという国民の声が成年行事を機に増えました」(皇室ジャーナリスト)

 また、女性宮家創設の議論が再び活発になり始めたのは、秋篠宮家長女の眞子さんが小室圭さんと10月に結婚し、渡米したことも無縁ではない。

「ただ、愛子さまご自身が女性天皇になる可能性についてどう思われているのか。ご本人の意思とは関係なく待望論だけが一人歩きしていて、女性である愛子さまが天皇という重責を担うという点に配慮する声が少ないのが気になるところです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 お誕生日を機に沸き起こった「愛子天皇」待望論。ご本人のお気持ちやいかに。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ