眞子さんバッシングは皇室への「畏敬」「敬愛」が失われた証し

公開日: 更新日:

 批判されながらも、最後まで信念を貫いて結婚し、日本を脱出した「眞子さんの乱」。いったいあれは私たちにどんなメッセージを残したのだろうか。

 11月30日に56歳の誕生日を迎えた秋篠宮さまが記者会見でこう述べた。 雑誌であれネットであれ、人を深く傷つけるような言葉は許容できるものではない。一定の基準を設けて、それを超えたら反論するといった基準づくりが必要ではないか──と。

 批判に対して、これまでは反論しない姿勢を続けてきたが、今後は対応を変えるかもしれないということか。時代に即して考えれば当然のことだろう。

 秋篠宮さまの言葉によれば「週刊誌を読んでみると、創作というか作り話が掲載されていることもある」という。ヘイトスピーチが悪くて、なぜこうしたバッシングが許されるのか。なぜ皇族は「事実ではない!」と反論しないのか。

 ひとつには、国民の間で、皇族は税金で生活している「公人」という意識がある。つまり皇族は、「私」よりも常に「公」を優先すべきで、「私」については甘んじて批判を受けるべきだという認識だ。ある意味では皇族も同じ認識であったからこそ、これまで反論を避けてきたのではないだろうか。しかし、日本では税によって支えられている人はたくさんいるわけで、これがまかり通るなら生活保護者は私生活を暴かれてもこらえるしかないということにもなる。人権無視と紙一重だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず