吉田隆記者、ジャーナリスト
1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎（現・松本幸四郎）や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。
<124>守秘義務？ 弁護士はアプリコから振り込みの理由を答えなかった
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「ボクと会うな、話すなと早貴や従業員に吹き込んでいるんですって？」
私は電話に出たU弁護士に、笑いながらジャブをかましてやった。
「いえ、そんなことはありません。例えばマスコミの方に素人である早貴さんや従業員が勝手なことを言われては誤解されるということで、吉田さんもそれに入れていたということです」
「ちょっと待って下さいよ。あなたが名指しで『吉田と』と言ったのは誰もが証言しているんですよ」
「いえ、誤解です」
「ボクは他のマスコミの記者と異なり、生前の野崎幸助さんとお付き合いをして本を出版しているんですから、あなた方よりも彼について詳しいのは知っていることじゃないですか。ボクに探られるとまずいことでもあるからじゃないんですか？」
「……そんなことはありません」
「まあ、いいですけれど、9月6日にお金が動いていますが、あなたの事務所はどのような立場でアプリコからの振り込みを受けたのですか？」
