著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国で「たまごっち」が再ブーム…心理学者が注目する「癒やし」の正体

公開日: 更新日:

 1990年代に世界を席巻したおもちゃ、たまごっちが再びブームになっています。単なる懐かしさではない。アメリカでは今、その「癒やし効果」にも注目が集まっています。

 たまごっちは1996年に日本のバンダイが発売したデジタルペットです。小さなたまご型ディバイスの中のたまごっちと呼ばれる生物に餌を与え、糞を掃除したりして育てていきます。放置すれば弱り、最悪の場合死んでしまうという、あの責任の重さを覚えている人も多いのではないでしょうか。

 当時は「ハイテク」だったたまごっちが、30年後の今再び脚光を浴びています。BLACKPINKのリサとのコラボ商品なども追い風となり、バッグにつけるファッションアイテムとして人気が再燃。ミレニアル世代にとっては懐かしさ、Z世代にとっては新しさとして受け止められています。

 その背景にあるのが、Y2K(2000年代)ブームとノスタルジアです。AIもSNSもなかった、ローテクな時代。常に誰かと比較され、評価されることもなかった時代。その「シンプルな過去」への憧れは、不安定な現代を生きる人々に安心感を与えます。

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