著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米保健当局がワールドカップで本当に警戒する「エボラではない感染症」

公開日: 更新日:

 歴史的な規模となるワールドカップ北米大会の開催で、アメリカの保健当局が感染症の広がりに神経を尖らせています。しかし、世界中からチームとファンが結集する中、最も現実的なリスクとして見られているのは、アフリカで感染が広がるエボラ熱ではなく、もっと身近で、はるかに広がりやすい伝染病です。

 確かにエボラ熱は深刻な脅威です。エボラ熱はコンゴ民主共和国を中心に感染が広がり、これまでに300人以上が罹患、60人以上の死者が出ています。厚生労働省によれば、過去のアウトブレイクでの致命率は25%から90%に達し、恐れられる理由は明らかです。スペインではすでに、現地で予定されていたコンゴ民主共和国対チリの親善試合が中止されました。

 また、少し前にクルーズ船で広がったハンタウイルスを警戒する声もあります。

 しかし各国の保健当局がワールドカップでの現実的なリスクとして見ているのは、はしか、コロナ、インフルエンザ、ノロウイルスなど、感染力が高く人混みで広がりやすい病気です。

 特にはしかは、アメリカでのワクチン接種率が低下していることもあり、昨年の患者数は数十年ぶりの高水準となりました。

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