麒麟・川島のTBS「ラヴィット!」が支持され始めたワケ バラエティー路線の徹底が吉

公開日: 更新日:

 オミクロン株の感染者が急増し、第6波が始まったとワイドショーが息を吹き返している。感染力は強いが、重症化リスクは低いというのが一般的だが、ワイドショーは「医療従事者間で感染が広がり医療が逼迫する」などと不安をあおるような報道ばかり。感染が急拡大したこの1週間の視聴率はまだ出揃っていないが、ワイドショーのコメント欄は「アホくさ」「浅はか」などと8、9割方否定的なコメントが並び荒れている。

 そんなワイドショーにうんざりした視聴者に支持されているのが、MCが麒麟・川島のTBS系「ラヴィット!」。昨春のスタート当初は不評だったが、ワイドショー的な話題は一切扱わず、徹底したバラエティー路線を貫いてきたことが、今になって支持を広げているようだ。

 昨年10月には、TBS系の「水曜日のダウンタウン」で番組が取り上げられたことでも話題になり、11月1日から民放公式テレビポータル「TVer」でも見られるようになった。

「平日朝の番組なので学生や会社員は休みの日しか見られなかったのですが、『TVer』で見逃し配信されるようになって新たな視聴者を獲得したようです。視聴率も当初の1%台からアップして3%をマークする日も。乃木坂46やSnow Manといったアイドルが出演し、お笑い好きのみならず、アイドルファンなどの比較的若い層からの支持に加えて、コロナ報道から逃れたい視聴者が流れているのだと思います。まだまだ伸びしろがありそうです。そもそも横並びの朝ワイドというのがマンネリの象徴。選択肢が少な過ぎます。ドラマやクイズ番組があってもおかしくないと思います」(TVウオッチャー)

 多様性の時代といいながら、多様化していないのがテレビ。コロナ報道では都合のいいことを一方的に取り上げる姿勢もわかった。

「ラヴィット!」の挑戦が朝のワイドショーに一石投じたことは間違いないのでは……。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  1. 6

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波