交番女子「ハコヅメ」早くもアニメ化の人気ぶり 真面目なドラマづくりが奏功した見本

公開日: 更新日:

 昨年夏の人気ドラマ「ハコヅメ」(日本テレビ系)のアニメ版が、BS日テレやテレビ愛知などでスタートした。実写版から半年もたたずにアニメ版が放送されるのは珍しいが、泰三子の原作漫画は単行本300万部を突破、現在も「モーニング」で連載は続いていて、「アニメでも見たい」という要望が強いのだろう。

「SNSなどを見ると、実際の警察官にもファンが多いようです。なんといったって、お巡りさんたちの“あるある物語”ですからね。仮眠室で一つのベッドに女3人が雑魚寝などブラック職場ぶりで笑わせるだけでなく、高校生の性被害や夫の介護疲れから心中を考える妻など、時代を映す事件・事案が真面目に取り上げられていて、単なるお仕事コメディーでないところが広く支持されているのでしょう」(テレビ雑誌編集デスク)

 新型コロナ、景気低迷、災害多発と多難な時代に、おふざけドラマは反発を食う。「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の前シリーズが回を追うごとに視聴率が下がったのも、キョンシーみたいな決めポーズや一夜で新型感染症ワクチンができてしまうなど、あまりにもウソっぽかったからだ。その点、ハコヅメはすべて実際にあったエピソードで、視聴者は納得しながら見ている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」