著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

上島竜兵のバカ野郎! 最後まで俺を困らせんじゃねーよ

公開日: 更新日:

 2022年5月13日夜10時をわずかに回った時刻、仕事で大阪のホテルに宿泊している俺の携帯電話が静かな室内に響き渡った。

 着信表示を見ると、それは長い間、本当に長い間、上島竜兵(ダチョウ倶楽部)のマネジャーをしてきた女性Sちゃんだった。電話の向こうのSは声を詰まらせ一言一言まるで絞り出すように「……ダンカンさ、明日身内だけで……密葬します……お時間がもしよろしければ……別れを告げていただければ……」。

 11日未明に日本中のだれもが信じられない(信じたくない)急死をした上島竜兵告別式の旨を伝えてきたのだ。

 翌日も大阪での仕事が入っていた俺は断腸の思いで欠席を告げ、「中野猛虎会(松村邦洋と上島竜兵と俺の阪神を応援する会)の一員として空の上から弱い阪神を見守ってくれよと最期伝言を頼む……」と涙をこらえ伝えると、「はい……すみませんでした……」「えっ……何?」「竜兵さん、中野猛虎会なのにDeNAの始球式やっちゃって気にしてたんです……」「ううん、いいよ阪神でもDeNAでも野球ファンを楽しませたんだから」「でも、でも……竜兵さん、パンツは阪神のをはいてました……」。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった