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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

故・島田陽子さんは不器用な人だった…「国際派女優」として唯一無二の存在に

公開日: 更新日:

 女優生活の後半は恋と金の問題でメディアを賑わせた。内田裕也との不倫で芸能メディアを賑わせたこともあった。ヌード写真集出版などの話題もあったが、人生の後半で、島田の代名詞になったのは「金銭トラブル」だった。さまざまな相手と金の貸借を巡り揉めた。元所属事務所の社長から相談を受けたこともある。

「家賃から光熱費まで事務所で立て替えたお金を返してくれない」

 事実を島田に直撃した。慌てる様子もなく、「知りません」と取材拒否。対応する姿勢も映画のワンシーンのように凜(りん)としていた。一時、金銭トラブルの多さから「借金」は島田の新たな肩書のようについて回った。それもようやく消え新たな仕事に意欲を燃やしていた矢先の死。女優としての生き方を変えられなかった不器用な人だったと思う。 =敬称略

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