なぜ工藤静香と篠原涼子? グランドデザインの見えない“時代遅れ”NHK紅白歌合戦の断末魔

公開日: 更新日:

 NHKが16日に発表した大みそかの「紅白歌合戦」の出場歌手。郷ひろみに石川さゆり、天童よしみと、いつもの面々のほか、工藤静香(52)が24年ぶりに、篠原涼子(49)が28年ぶりに名を連ねた。

 しかしながら、工藤と篠原の選考について音楽評論家の富澤一誠氏は「なぜ今この2人なのか。80年代がはやっていると言っても、今はやっているのは80年代前半で、彼女たちは後半なので疑問が残る」という。

 来年から休養に入る氷川きよし(45)が白組、紅組の枠を超えた特別企画として出場するのは「ジェンダーフリー」への意識の高まりを受けてのものだという。だが、中高年世代がついていけるのは、そこらあたりまでではないか。ベテランリポーターが言う。

「初出場に選ばれた『IVE(アイヴ)』は昨年12月に、『LE SSERAFIM(ル・セラフィム)』はことし5月にデビューしたばかり。いずれも韓国の女の子グループです。後者には元HKT48宮脇咲良(24)が所属といっても、ほとんどの中高年は首をかしげるでしょう。いくらKポップが人気といっても、やりすぎでしょう」

 やはり初出場のシンガー・ソングライターVaundy(22)は、持ち歌7曲がサブスクで1億回突破し、若い世代に人気というが、こちらも、中高年世代は口ぽかんではないか。男女3人組バンド「Saucy Dog」、女性歌手「Aimer」は「読み方すら分からん」との声が、芸能マスコミ関係者からも上がり、急いでスマホで検索する姿もあった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」