こん平師匠に「うちの師匠は下ネタを嫌ったんだ。それを倅がやるとは何事か」と迫られた

公開日: 更新日:

「僕は日本テレビの早朝のワイドショーで、リポーターを始めました。毎朝、築地市場から中継リポするんですが、へたくそなんで、プロデューサーが困ってたみたいです(笑)」

 テレビより好きだったのは芝居だという。

「喰始さんが主宰するワハハ本舗の旗揚げ公演に参加してます。つかこうへいさんみたいな芝居をやりたかったのですが、ご存じの通り、ワハハは下ネタが多い。僕も素っ裸で股間を葉っぱで隠して出てました(笑)。その公演を姉(海老名美どり)が見に来たんです。すぐにこん平師匠に伝わって、帰宅したら一門全員が集まっている。師匠(こん平)に、『うちの師匠は下ネタを嫌ったんだ。それを倅がやるとは何事か。落語を取るか下ネタを取るか、今はっきり返答しなさい』と迫られた。『落語を取ります』と答えて、翌日喰さんに説明しました。喰さんは、『一時でも一緒にできてよかったじゃん』と言ってくれて、今でもお付き合いしてます」 (つづく)

(聞き手・吉川潮)

▽林家正蔵(はやしや・しょうぞう)1962年、東京生まれ。本名・海老名泰孝。78年に父である先代の林家三平に入門。前座名は「こぶ平」。80年、三平没後、林家こん平門下へ。81年、二つ目昇進、87年、真打ち昇進。2005年に9代目「林家正蔵」を襲名。10年、落語協会常任理事に就任。14年、落語協会副会長に就任。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上