ジャニーズ事務所とテレビ局の根深き癒着と忖度…「性加害問題」未解決でも取引続行の非常識

公開日: 更新日:

 折しも国連の会見があり、「タレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという、深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」と報じられた日だ。その性加害問題について、会見を開くとしつつ先延ばしのジャニーズ事務所を公然と特別扱いし、さらに他の事務所所属の歌手を排除していたのである。

 ジャニー喜多川氏による性加害が半世紀以上に及び、ほとんどが泣き寝入りになっている理由として、「メディアがもみ消しに加担した」と国連から指摘されたことも、馬耳東風か。松尾氏が「信じたくないな……」と続けたのも、当然だろう。

 しかも、それは、テレ朝だけじゃなかった。日本テレビは秋のラグビーW杯フランス大会を中継する番組で、イメージソングに嵐の「BRAVE」を使用すると発表。2019年大会につづくもので、スペシャルサポーターは同グループの櫻井翔というのである。

 少年へのジャニーズ性加害が世界的に報じられて以降、ジャニーズに広告出稿するスポンサー企業なども、さすがに契約中止を選んでいるとされる。


「ジャニーズ事務所は、スポンサー企業がいま最も重視するコンプライアンス的にみても人道的にみても、性加害という反社会的行為が明らかになって以降もそれを明確には認めず、社会的責任も賠償責任も放置しているに等しい。取引を続けるということによって、ジャニーズと一蓮托生とみられかねず、スポンサーとしては大ダメージを被りかねません」(大手広告代理店出身のCMプロデューサー)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る