著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

タモリさんの予言した流行語 「新しい戦前」を「戦中」にしてはいけない

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 澤地さんは終戦当時、満州で14歳。ゴリゴリの軍国少女だったが、ソ連軍の侵攻で関東軍は住民を置いて逃げてしまい、ソ連兵にレイプされかけるなどしながら命からがら帰国。それから自分を反省し、一貫して反戦を訴えてきた。大江健三郎氏らと始めた「九条の会」も今は澤地さんだけになった。2015年から毎月3日には雨の日も風の日も、要介護4の体をおして国会前に立ち続ける。

 澤地さんには、「戦死という『異形の死』を日本に繰り返させてはならない」という強い願いがある。「戦死はほかの死とは違う。権力者の命令に従って戦場へ送り込まれ、自分では何も選べないまま殺されてしまうの」と言う。

 ミッドウェー海戦での日米の全戦没者3418人の細かい資料を調べ上げた。アメリカの遺族も積極的に協力してくれた。夫をミッドウェー海戦で亡くし、遺児の息子をベトナム戦争で亡くした女性がいた。

「これこそが日米の戦後の違いですよ。戦後の日本に戦死者がいないのは、憲法9条があって、再び戦争をさせない歯止めになってきたからです」

 日本でもアメリカでも「お国のために戦死してよかった、と言った遺族は一人もいなかったもの。戦死しては駄目なんです」

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