NHK大河「光る君へ」初回で“ヒール役”藤原道兼を怪演…玉置玲央の強烈な存在感

公開日: 更新日:

 長編小説「源氏物語」を生み出した女流作家・紫式部の波乱の一代記、NHK大河ドラマ光る君へ」が1月7日にスタートした。華やかかつ耽美な世界を彷彿させるオープニング、反田恭平のピアノがアーティスティックに冴え、視聴者を平安時代へとぐいぐい引っ張る幕開けだった。

 第一話「約束の月」は平安中期、京に生を受けた少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部は、父・藤原為時(岸谷五朗)と母・ちやは(国仲涼子)とつつましい暮らしをしている。貧乏学者の娘であるまひろはある日、少年の三郎とひょんなことから出会うが、右大臣家の御曹司、のちの藤原道長であることは知らない。この2人の運命はここから展開していく。

 一方、藤原家3兄弟の次男、藤原道兼(玉置玲央)の存在が、初回から危うい。家庭内暴力の連発、選民主義的暴言、弟・三郎へのサイコ的攻撃。気がふれているとしか思えない人物として登場である。煌びやかな舞台に反して早くも不穏な空気が漂っているのだ。しかも説明がないため、なぜこれほどに暴れまくっているのかよくわからない。マザコン? 次男だから? 優秀な長男への嫉妬?

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」