松尾潔(前編)この国を覆う「忖度」の空気をつくる、多くの言葉たち

公開日: 更新日:

 日刊ゲンダイで「松尾潔のメロウな木曜日」を連載中の音楽プロデューサー松尾潔氏が、連載をまとめた新刊「おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来」(講談社)を上梓、話題を集めている。そこで、著者である松尾氏に刊行に寄せる思い、連載に至った経緯などなど、話を聞いてみた。

  ◇  ◇  ◇

 ──新刊「おれの歌を止めるな」が刊行から1カ月以上が経ちました。

松尾 多くの方に読んでいただけているようでありがたいです。中には「1冊まるまるジャニーズの話が書いてある」と勘違いしている人もいるんだけど、それは違います。中心に据えた日刊ゲンダイの連載には、映画評や書評などの肩の凝らないコラムも多いですからね。一方、ラジオでの発言を書き起こした章や新たに書き下ろした章では、性加害問題に向き合いました。

 ──「おれの歌を止めるな」というタイトルのインパクトが何より大きいように思いますが、タイトル案は30個以上あったとか?

松尾 「沈黙の大国」とかありましたけど、「音楽プロデューサーが書いた本だって伝わらない」って突っ込まれてボツ(笑)。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」