橋幸夫「引退」から1年で「生涯現役宣言」 80歳の気概と加山雄三ら他アーティストへの波及期待

公開日: 更新日:

 見渡せば、芸能界のアクティブシニアは少なくない。俳優・仲代達矢(91)はこの秋、舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」で主演予定だし、このほど「笑点」を卒業した落語家の林家木久扇(86)は寄席などで落語をつづけている。ジブリの宮崎駿監督(83)は何度も引退を宣言しつつ、それを撤回し、新作「君たちはどう生きるか」でアカデミー賞長編アニメ賞を受賞。

「一度スポットライトを浴びると、生涯それを忘れられないといいますが、橋幸夫さんも、そういう気持ちがうずいているのかも知れませんね」と前出のデスクは続けた。

 橋が「潮来笠」でデビューしたのは1960年、昭和35年のこと。いきなり大ヒットして、日本レコード大賞新人賞に輝き、NHK紅白歌合戦出場というキャリアはシニア世代ならお馴染み。舟木一夫、西郷輝彦との「御三家」は永遠のスターである。

 芸能リポーターの小柳美江さんはこう言う。

「橋さんは引退を決断された理由として、声が出にくく、低音部分は崩れるとおっしゃってましたね。さすがのプロ魂だと思いましたけれど、年齢によって変わっていくのは自然なこと。同じように年齢を重ねているファンは、そんな今の橋さんの歌を聴き続けていきたいのだと思います。中森明菜さんが動画で今の歌声を披露し、喜ばれたように。生涯現役宣言はファンからのメッセージとおっしゃってましたが、そんなファンの気持ちが伝わったのでしょう。ますます素晴らしいステージを見せてくださる気がします」

 やはりステージからの引退を表明している加山雄三(87)にも、改めて復帰コールが持ち上がるのではないかと小柳さんは予想している。ワンステージでも実現したら、往年のファンは歓喜だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋