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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

バラエティーを席巻する元NHKアナ神田愛花の真面目さゆえの狂気

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 神田は以前から男性とデートをすると「愛花ちゃん面白いね」と言われることが多かったという。しかし、それを言われると関係は続かない。「最後通告」のように感じていた。しかし、日村は違った。

「夫は私を面白いと言ってくれながらも、私の3倍以上面白く乗っかって返してくれた」(ブロードメディア「クランクイン!」23年6月29日)。

 そんな彼女の生来の面白さを、バラエティー番組も放っておかなかった。元NHKアナという肩書とのギャップで人気になっていく。そんな彼女も当初はバラエティーでどう振る舞ったらいいかわからず苦戦した。しかし、ある人から「自分で思ったことをふざけないで真面目に言えば、周りの人が助けてくれて、面白くしてくれるから、とにかく真面目に臨め」と助言され、子供の頃から「真面目に臨む」ことは得意だったため、それを心がけるようになると一気に好転した。

「私は面白いことをやってるつもりはないんです。思ったことを言っているんですけど、切り取り方とか視点がちょっとズレているようで、それを真面目に言うから、ツッコんでいただくと面白くなる、っていう場面が多い」(KADOKAWA「WEBザテレビジョン」22年1月28日)と。日村からも「家にいる愛花のままでもっとやったら」(「クランクイン!」=前出)と言われるという。

「ぽかぽか」(フジテレビ系)でパートナーを組んでいるハライチ・岩井は、神田を「実は本当にヤバい人だっていうことに自分が気づいてないってとこが一番ヤバい」(フジテレビ系「おかべろ」23年4月15日)と評している。その真っすぐさゆえの狂気がテレビを席巻している。

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