都知事選での「大河休止問題」でNHKは「なぜサブチャンネル使わない?」 理由を識者に聞いた

公開日: 更新日:

■「サブチャンネルの存在自体、一般視聴者に広く意識されているとは言い難い」

 大河と開票速報のどちらをサブチャンネルにするかという議論は残るものの、妙案に思えるサブチャンネルの活用。だが影山氏は、「サブチャンネルの存在自体、一般視聴者に広く意識されているとは言いがたく、いざやってみた場合、混乱する視聴者が続出する可能性がある」と指摘する。

「『サブチャンネルでやれば良い』という声を上げている方は、視聴者の中でもそれなりに『テレビ通』なのではないでしょうか。そのように通な方がいる一方で、一般視聴者の中には『サブチャンネルへの切り替え方法』を瞬時には分からない方、それどころか、『サブチャンネルの存在』自体、ご存じない方も相当数いらっしゃるように思います。このような状況下で通常通り大河ドラマを放送するよりは、1週休むという方が妥当であるとのNHKとしての判断だったのではないでしょうか」

■番組の頭からサブチャンネルでは切り替えが難しい


 なお、NHKでは2022年の冬季五輪・北京オリンピックの「スノーボード男子ハーフパイプ・決勝」の放送においてサブチャンネルが活用された例があるが、影山氏はこれについても、今回の「光る君へ」とは事情が異なり、やはり、「放送休止でも問題ない」との考えを述べる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした