フジテレビにとって“CMスポンサー撤退”より危険な「致命的リスク」とは? 企業危機管理の専門家がズバリ

公開日: 更新日:

“兵糧攻め”に直面し内部崩壊か

 一方で、「CMがゼロになっても、親会社のフジメディアHDの不動産資産は5200億円あり、フジテレビ倒産はありえない」との報道もあるが、フジテレビ単体の通期決算はこのままの状況が続けば、最終赤字となる見方は強く、予断が許されない状況は続きそうだ。

「『第三者委』の報告を受け、実質的なトップである日枝久取締役相談役の進退も含め、関係のある役員の退任など、誰が見ても“そこまでやったのか”と納得できる踏み込んだ対応ができるかがポイントです。中途半端な対応では、スポンサーは戻ってくることなく、今年度、さらに特別損失を計上しないとならない状況に追い込まれると見ています。ダルトンなど、いわゆる“モノ言う株主”の発言は、そのまま素直に受け入れられるということは一般的には決して多くはないのですが、今回に限って言えば、ダルトンが言っていることは、多くの国民感情と合致しており、少なくとも3回に渡って公開された書簡は、スポンサー離れに大きな影響を与えている。『第三者委』の報告を受けた後の対応について、今後、第4弾、第5弾が出て来た場合には収集がつかなくなる可能性があります」(白井氏)

 まさに兵糧攻めに直面しているフジテレビ。ガバナンスが刷新されなければ、内部崩壊が避けられそうにない。

  ◇  ◇  ◇

 日枝独裁体制で「ジ・エンド」か。【関連記事】では、いつまで居座るつもりなのか“老害”の弊害を取り上げている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景