江口のりこ「ソロ活女子のススメ5」名バイプレーヤーによる“主演ドラマ”というベース基地
一人で好きな場所に行き、一人で好きなことをして、一人の時間を楽しむ。2021年に登場したソロ活女子も堂々の第5シーズンを迎えた。江口のりこ主演「ソロ活女子のススメ5」(テレビ東京系)である。
主人公の五月女恵(江口)は以前と同様、出版社の契約社員。ネット情報をうのみにする同僚を軽くいなす様子も、定時になると即退社してソロ活に励む姿も変わっていない。まずはこの「不易」にホッとする。
前シーズンでは台湾への旅があった。今回はオーストラリアのメルボルンへと飛んでいた。そんな海外でのソロ活も悪くはないが、やはり恵には近場がしっくりくる。たとえば、「柴又ハイカラ横丁」や新井薬師前の駄菓子店「ぎふ屋」。また先週のネオ銭湯もシアワセな時間だった。
墨田区「黄金湯」の広々としたサウナと2階のカフェで味わうチキンカレー。続けて近くにあるベーシックな銭湯「大黒湯」に寄り、露天風呂を堪能する。「これは控えめに言って最高!」という恵の心の声も納得だ。
今期の江口は、NHKの朝ドラ「あんぱん」やTBS系「対岸の家事」にも出演中。名バイプレーヤーの本領発揮だが、“主演ドラマ”というベース基地を持っている意味は大きい。「江口ならでは」のヒロインの魅力はもちろん、主演俳優でなければ見えない風景もあるからだ。