著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(15)「娘には甘かったけど、双子の息子たちにはシビアに接した」

公開日: 更新日:

増田「王国のなか自体が広いから、学校に行くのって距離がかなりありますよね、きっと」

加納「そうそう。だから、送ってたよ」

増田「まさかハーレーダビッドソンで?」

加納「いや。さすがにランクルですよ。泥濘(でいねい)の時期が長いから」

増田「そうか。浜中って元々が谷地、湿地帯ですからね」

加納「学校までかなりの距離だったしね。季節によっては泥々ですよ、ほんとに」

増田「冬はもちろんランクルじゃないと行けないでしょうしね」

加納「そうです。ひどい雪でね。どんどん深くなるし、吹雪くし、そして寒い」

増田「大変でしたね」

加納「いや。でもそういう面では別に不便に感じなかったな。子供たちにとってもいい経験だし、いい環境だった」

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