「時代と寝た男」加納典明(15)「娘には甘かったけど、双子の息子たちにはシビアに接した」
増田「王国のなか自体が広いから、学校に行くのって距離がかなりありますよね、きっと」
加納「そうそう。だから、送ってたよ」
増田「まさかハーレーダビッドソンで?」
加納「いや。さすがにランクルですよ。泥濘(でいねい)の時期が長いから」
増田「そうか。浜中って元々が谷地、湿地帯ですからね」
加納「学校までかなりの距離だったしね。季節によっては泥々ですよ、ほんとに」
増田「冬はもちろんランクルじゃないと行けないでしょうしね」
加納「そうです。ひどい雪でね。どんどん深くなるし、吹雪くし、そして寒い」
増田「大変でしたね」
加納「いや。でもそういう面では別に不便に感じなかったな。子供たちにとってもいい経験だし、いい環境だった」