「フジテレビの件は放送業界全体の問題」野田聖子議員の発言に民放各局がトバッチリで大困惑
フジテレビ以外の民放関係者が動揺するのも無理もないという。フジテレビを巡る企業ガバナンスやコンプライアンスの問題については、すでに各局は、問題が発生した直後から、それぞれ社内での聞き取り調査やコンプライアンス部門の強化、周知徹底などを行っているという。さる民放キー局関係者はこう話す。
「フジと同じように改めて第三者委員会による調査をしろと言うことなんでしょうが…。そもそもフジの問題はフジテレビの社風から来ている独自の問題ですよ。日本テレビとテレ朝日、テレビ東京はコンプラに関しては特に厳しい。親会社がそれぞれ読売と朝日、日経ですからね。フジのような問題は起こりえない。週刊誌が嗅ぎ回ったがその種のネタは出ていないようです。ましてや女子アナを連れまわしたり、前時代的なセクハラ&パワハラなどをやらかした局員はどんなに仕事ができようがすぐに飛ばされる。フジだけが異質なんですよ」
とはいえ表立って糾弾されてしまった以上、民放連としてはなんらかの対応をせざるを得ない状況になっているという。
「今後、第三者委員会もしくはこれに準ずる機関に改めて調査を依頼せざるを得ないかもしれない。また検証番組を放送するなどの必要性が出てくる可能性も出てきそうです。いずれにせよ数千万円単位の費用がかかってしまう」(前出の関係者)