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芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

原菜乃華「見える子ちゃん」が吉沢亮&横浜流星「国宝」に肉迫の様相…大河俳優W主演作が大ピンチ!

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 今年最大の邦画話題作といわれているのが、6日に公開された「国宝」(東宝)だ。2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主演を務めた吉沢亮(31)と、現在放送中の大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に主演する横浜流星(28)のダブル主演作。吉沢は任侠の世界に生まれ、後に上方歌舞伎の名門当主に引き取られ、女形歌舞伎役者となる喜久雄を演じる。横浜が演じるのは、当主の実の息子であり、生まれた瞬間から将来を約束された歌舞伎界の御曹司・俊介。日本の映画界は「国宝」に期待度MAXなのだ。

「『国宝』は先月開催されたカンヌ国際映画祭の監督週間に上映され、現地映画関係者の間で大きな話題になりました。東宝の最終目標はズバリ、来年春開催のアカデミー賞“国際長編映画賞”の最優秀作品賞と言われています」(映画関係者)

 これが現実になれば、当然レッドカーペットを歩くであろう吉沢と横浜も、ハリウッドのエージェントから引く手あまたになると予想される。

■「あんぱん」効果の強烈な追い風

 向かうところ敵なし、と思われる「国宝」だが、同じ公開日に思わぬ刺客となる可能性のある強力な邦画が潜んでいる。原菜乃華(21)主演の「見える子ちゃん」だ。原作となる漫画単行本は、2024年10月の時点で累計発行部数が300万部を突破している。

「青春ホラーコメディーという新しいジャンルを支持しているのは、あまり1人では映画館に足を運ばず、友人や恋人、家族で観賞するティーンエージャーです。これは、興行収入が60億円を超えた『はたらく細胞』と同じ行動習性を持つ観客が見る作品です」(前出の映画関係者)

 キャスティングも予算も天と地ほど違う新感覚ホラーが「国宝」に勝つとはにわかに信じられない気もするが、“まさか”は十分あり得るという。

「追い風になっているのは、主演の原の、NHK連続テレビ小説『あんぱん』での好演です。原は、22年11月に公開され、約149.4億円の興収を記録したアニメ映画『すずめの戸締まり』のヒロインの声が有名です。『あんぱん』ではヒロイン3姉妹の末っ子“朝田メイコ”役を演じ、ティーンエージだけでなく、中高年層にもファン層を広げています。さらに『見える子~』にはSixTONESの京本大我も出演。高額予算をつぎ込んで製作された重厚な作品を見るより、原が命名した“劇場版お化け屋敷”をサラッと楽しみたいと考える観客が少なくないとみられているのです」(前出の映画関係者)

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