吉田鋼太郎は「聖パウロ学園」の禁欲生活中にシェイクスピア出会い…舞台に立ちたい一心で上智大に合格
徹底した禁欲生活を強いられた吉田だったが、この学校に来ていなければ、演劇の道に進むことはなかったかもしれない。勉強以外やることがないので本ばかり読んでいた吉田に、教師の一人が休みを前にチケットをくれた。シェークスピア喜劇だった。すっかり魅了され、自分も舞台に立ちたいと、受験勉強に励むようになった。シェイクスピア研究会のある上智大を目指すことにしたのだ。文学部ドイツ文学科に見事、合格した。
大学に入り抑圧から解放された吉田はのちのモテ男の片りんを見せ始める。「当時から女心をくすぐるようなところがあったと聞いたことがある」と証言するのは上智大OGだ。最初の結婚は20歳の時。相手はシェイクスピア研究会の8歳上の先輩だった。妻の収入にばかり頼るのは気が引け、バイトの毎日。安定した収入を得ようと劇団四季に入ったことも。踊りが苦手で半年で辞めた。上智大は除籍になり、最初の妻とは25歳の時、離婚した。
「4度も結婚(うち1度は事実婚)をしているくらいですから、とにかく女性が放っておかないということでしょう。別れても不思議と、女性から吉田に対する悪口が出てくることはない」