著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

名門・筑波大付属から東京藝大に進んだ“秀才”野村萬斎の教育方針 長男・裕基は立教英国学院から慶大へ

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 現在、筑波大1年の悠仁さまが今春まで通われ、世間の注目を集めた筑波大付属。悠仁さまが在学したのは高校だけだったが、もっとも人気が高いのは小学校。慶応幼稚舎が私立の雄なら、国立で真っ先に名前が挙がるのが筑波大付属小学校だ。

「最難関小学校の筆頭ですが、合格できたからと安心できないのが筑付。中学に内部進学できるのは8割前後。高校へも8割。小学校から高校まで順調に上がれる生徒は単純計算で6割台半ばしかいない」と話すのは小学校受験の世界を長年見てきた幼児教室経営者。この名門校に小学校から高校まで通ったのが日本の至宝ともいえる狂言師の野村萬斎(59)だ。

 3歳の時に初舞台を踏んだ萬斎が筑付小に合格したのは当然だった。大人に交じって演じることに慣れていた少年は試験会場でもまったく物おじしなかったに違いない。厳しい稽古で培った集中力も並外れていた。落ち着きがないのが当たり前の年頃。同世代の子どもたちからは頭いくつも抜きんでていた。

 父・万作(93)には徹底的に鍛えられた。学校が唯一の逃げ場だった。舞台の仕事がしばしば入りながらも、筑付での成績は小・中・高を通して上位だったようだ。「地頭の良さも抜けていた」(筑付関係者)のである。

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