参政党さや氏“本名後出し”には別の理由が? SNSの「本名ネタ」「身バレ」効果を戦略的に利用と識者が分析
■「さや氏の例もまた『身バレ』の一種」
果たして、今回のさや氏の本名公表には他にも狙いはあるのか? ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「本名ネタがネットニュースに強い理由」についてこう説明する。
「本名が知られていなかった芸能人の本名が明らかになるというのは、正に『身バレ』と言えるもの。『この人物の最大の秘密を知ることができた』といった快感は、どこか『のぞき』に似た背徳感に通じるところもあって、人々の間で強力な話題になるのです。今回のさや氏の例もまた身バレの一種であり、大きな話題になったと考えられます。併せて、本名が判明することで、その人物の学生時代のインターハイなどへの出場記録や学校名、ひいては大まかな出生地がネット上で掘り起こされていくため、本名の判明によってその人物の過去が掘り起こされてしまうのも大きいでしょう」
ただ、そう考えると、さや氏は今後、本名を公表しなければ出てこなかったスキャンダルが出てしまうという可能性もあり、政治活動にはマイナスにも思える。しかし、井上氏は「さや氏にとっては本名の公表によるマイナスはさほど大きくない」と、さらにこう分析する。