謎を深めただけの「ラストインタビュー」 藤島ジュリー景子の話題の本を読んで「それはあり得ない」と思った部分
早見のスタンスは、ジュリーの言ったことはそのまま載せる。その言葉の裏は取らないというものだ。
さっそく読んでみたが、早見には失礼な言い方になるが、ジュリーの「言いっ放し」本である。
ジュリーの冒頭の言葉を、個別具体的に語ってはいるが、結局、「知ろうとしなかったことって、こんなに糾弾されなければいけないことですか?」「それでも、私は自分から知ろうとしなかったので。私の生きる術だったんです。深追いして傷つくことを恐れて、知らない方がいいと思ってしまう。はぁ……。それは今回の件に限らず、私は万事そうなんです」と自分の穴に潜り込んでしまう。
叔父のジャニー喜多川についてはこうである。
「小さい頃に限らず、二人でご飯を食べたことは一度もありませんでした。印象に残っていることでいえば、『少年隊』がデビューする前に、アメリカでいろいろなショーに出そうとしたことがあったんです。その時期に通訳として一緒に連れていかれたことがありました。そのときにしゃべることはありましたが、そのくらいですかね」