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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(36)英語が堪能?いや、全然しゃべれないけど言語度胸はあるんだ

公開日: 更新日:

「承認欲求」の言葉では表現できない「俺を見ろ」という欲求がある

加納「そういうことか(笑)。そんなのないよ。何にもしてない。全然全然全然。ブロークンもブロークン。全然しゃべれないんだけど、言語度胸があるみたいだね。ニューヨークに着いてすぐに石川次郎と洋服を買いに行ったわけ。それで陳列してあるジーンズを指して『ルック・アット・ミー』って店員に言った(笑)。そしたら店員がずっと俺を見つめてるから『俺を見るな!』って怒ったんだ(爆笑)」

増田「店員は言われたまま見てるのに災難ですね(笑)」

加納「石川は英語が堪能だから横で大笑いしてるわけよ。『ショー・ミー・ザット』とでも言えばいいのに『ルック・アット・ミー』。まあ自分ながらいま思い出しても笑ってしまうんだけど、それくらい言語度胸みたいなのがあって、海外のどこへ行ってもそこの言語をすぐに話し出すんだ」

増田「度胸もあるでしょうが、才能でしょうね。話していて日本語の構築能力もすごく秀でてます。普通、一見でインタビューでここまで斬れ味のある言葉は出てこないんですよ」

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