「時代に挑んだ男」加納典明(36)英語が堪能?いや、全然しゃべれないけど言語度胸はあるんだ
加納「近いかもしれないけどその欲求が普通のレベルじゃないんだ。承認欲求とか、そんな言葉では表せない、胸が掻きむしられるような苦しさがある」
増田「それはすごいな……。圧倒されてしまいます。ニューヨークには戻れなかったけども、日本で爆発的に売れ大量の写真作品を、高いレベルで発表していきます。それでまさに日本には加納典明ブームが吹き荒れます」
(第37回につづく=火・木曜掲載)
▽かのう・てんめい:1942年、愛知県生まれ。19歳で上京し、広告写真家・杵島隆氏に師事する。その後、フリーの写真家として広告を中心に活躍。69年に開催した個展「FUCK」で一躍脚光を浴びる。グラビア撮影では過激ヌードの巨匠として名を馳せる一方、タレント活動やムツゴロウ王国への移住など写真家の枠を超えたパフォーマンスでも話題に。日宣美賞、APA賞、朝日広告賞、毎日広告賞など受賞多数。
▽ますだ・としなり:1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。
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