橋幸夫さん告別式で鳴り響いた「いつでも夢を」のメロディー…語り継がれる吉永小百合との香港旅行秘話

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「彼女と行った海外旅行は忘れられない思い出だなあ」

 レコード会社出身の芸能関係者が振り返る。

「『いつでも夢を』で、お二人の爽やかな歌声は日本中の人びとの心をとらえましたが、超多忙な二人だけに、スケジュールが合わず、レコーディングは別々に吹き込んだ多重録音だったことも語り継がれています。『二人で歌った』とは、この年の第4回日本レコード大賞を受賞した際のステージかも知れませんね。ほとんど、ぶっつけ本番にもかかわらず、純白スーツとピンクのドレスで並び、堂々と歌いきった姿は今も鮮明に、同世代を生きたファンらの胸に輝いているのでしょう」

 この歌の大ヒットを受け、橋さんと吉永が共演の映画映画「いつでも夢を」(野村孝監督)が63年に公開となり、高度成長期の工場地帯で貧しいながらも懸命に生きる若者たちの青春物語を演じた。

 橋さんは日刊ゲンダイ連載の「歌とともに笑って泣いて」で06年にこう振り返っている。

《小百合ちゃんとのデュエットはこの後も、『若い東京の屋根の下』『そこは青い空だった」』とか6曲出しましたが、その間に彼女と行った海外旅行は忘れられない思い出だなあ。といえば、『えっ!』と驚かれるかもしれないけど、あれは多分、『いつでも夢を』のレコード大賞受賞のご褒美だったと思う。3泊4日の香港旅行。あの忙しいさなかにまったく仕事抜きの、いわばプライベート旅行でした。もっとも、それぞれのマネジャーはくっついてきてましたけど。》

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