大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力
現役力士より強い「怪物」ともっぱらだ。
5日に行われた大相撲9月場所の新弟子検査は3人が受検。全員体格基準を満たし、後日行われる内臓検査をクリアすれば晴れて合格となる。
3人の中で最も注目を集めたのが、185センチ、150キロでモンゴル出身のバトツェツェゲ・オチルサイハン(23)だ。2018年に来日し、神奈川県の旭丘高校を卒業後の21年に伊勢ケ浜部屋に入門。相撲部屋は「1部屋1人」の外国人枠があり、当時はまだ照ノ富士(現伊勢ケ浜親方)が現役とあって、これまで4年半、研修生として研鑽を積んできた。
稽古場では現役幕内力士を圧倒することもある。検査合格なら、11月場所の前相撲でのデビューが確実視されている。
ただでさえ、伊勢ケ浜部屋は5人もの幕内力士を抱え、角界No.1の“戦力”を誇る。先場所は尊富士を除く、伯桜鵬、熱海富士、翠富士、新入幕の草野がいずれも勝ち越しを果たした。
「宮城野部屋と事実上の合併を果たしたのが大きい。移籍組の伯桜鵬は『技量は高いが、圧力に欠ける』と言われていたものの、伊勢ケ浜部屋の猛稽古で圧力が増した。当初は宮城野部屋に入門予定だった草野も、アマ時代から末は横綱か大関かと期待されていた。いまや、角界の一大勢力です」(若手親方)