“バリキャリ”役の飯島直子が、停滞気味だった月9再浮上のきっかけになった

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 ドラマは、キャリアウーマンの飯島直子とバス運転手の内村光良が繰り広げるラブストーリー。フェラガモを履いたバリキャリと、田舎育ちのサンダル履きの運転手。2人が出会い、男が一方的に恋をして、全身全霊で尽くして女の心を動かす……ん? 「101回目のプロポーズ」の焼き直し? はい、そうです。第1話のラストで「私の何も知らないくせに!」とバスを降りた飯島直子に向かって、運転席から降りて外に出たウッチャンが「何も知りましぇん」だもの。オマージュという部類に入るのかどうかは知らないけど、実に堂々としたものだった。

 月9王道路線に挑戦した「バスストップ」は、最終回で初めて20%を超え、全12話平均で17.2%と当時の合格ラインを確保して、次クールの「やまとなでしこ」につないだ。さらに次の01年1月クールはキムタクの「HERO」で、「ビューティフルライフ」を超える記録的ヒット。当時しばらく停滞気味だった(といっても15%以上だったのだが)月9の浮上のきっかけとなったのが、「バスストップ」だったわけだ。

 唐田えりかせいやで「102回目のプロポーズ」が放送されるらしい。ネットではいろいろ言われているが、「バスストップ」がそこそこの数字を稼いで“その後の浮上”のきっかけになったことを考えると、すがりたくなる気持ちは分かる。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

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