「笑っていいとも!」の視聴率を上回った「夕刊キャッチアップ」で一番、数字が良かったのは樹木希林さんを扱った記事
そして、放送開始前の1時間から1時間半、隅から隅まで赤いペンで傍線を引きながら集中して読み、どの記事を取り上げるか、ディレクターや放送作家と侃々諤々、やり合いながら決めていました。
視聴率は分単位で出ますから、どの記事を読んだときの視聴率が良かったか、分析しながら記事選びに役立てていました。
一番視聴率が良かったのは、樹木希林さんを扱った記事のとき。氷川きよしクンの記事も視聴率がグンと上がった。でも、本人が顔を出してくれたときより、記事を読んだときのほうが高かったのは不思議でしたね(笑)。
「日刊ゲンダイ」のほか朝日新聞、夕刊フジ、東京スポーツの計4紙の夕刊から記事をピックアップしていたのですが、当時、「日刊ゲンダイ」のように世の中を皮肉ったような新聞を扱うテレビ番組がなかったから、というのも人気を得た理由でしょう。
とくに、「日刊ゲンダイ」は「真実を追求する!」などと気取らず、人々の本音や不満を厳しい言葉でズバリ書き、みんなのストレス解消、ガス抜きの役割を担っていたのだと思いますね。


















