TKO木下、神田愛花…発言や投稿の前にひと呼吸おいて考え、事実や詳細を確かめるべき
昨今の炎上には、大まかに3つのパターンが見られる。好感度ギャップ、非常識やマナー違反、そして「やって(言って)いいこと、悪いこと」の一線を越えることだ。最後の典型が9月にTKO木下隆行(53)がSNSに投稿した、移住先のタイでの僧侶のコスプレ画像である。
タイでは国民の約90%が仏教徒であることから僧侶は尊敬の対象とされ、不用意に近づかない、女性は接触しないなどのマナーがある。法律でも「僧侶や聖職者を装う行為」は、侮辱行為として1年以内の禁錮刑と規定されるほど宗教に対して厳格なのだ。
旅行や出張でも気をつけるように呼びかけられているこれらのことを、移住した日本人が堂々と破ったのだから炎上は必然。移住でテンションが上がっていた、自らの容姿をうまく使ってボケたつもりだった──そうしたことはすぐに見透かされ、「恥ずかしいから日本人と名乗るな」「タイから出ていけ」などと散々な言われようとなってしまった。
現地の事情に疎いからと、慣習を破ったりマナーに違反して知らぬふりをするのは、日本でもオーバーツーリズム批判のなかでとりわけ問題となっている。いい年をした大人が仏教国で僧侶を揶揄するとは、知らなかったで済まされることではない。


















