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ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

みなみかわは芸能界の裏街道を歩んできたしぶとくたくましい芸人

公開日: 更新日:

 事務所を通さずにタレントの家族が自ら営業活動をするのは、もちろん業界のルール違反である。

 しかし、さすがに大物芸人たちは懐が深い。事務所を通さない堂々たる「闇営業」がかえって面白がられて、これがきっかけでみなみかわはどんどんテレビに呼ばれるようになっていった。自分は妻に振り回される被害者だというポジションを取ることで、毒気のある芸風を和らげることにも成功していた。

■笑いにつながるギリギリのラインを見極め

 みなみかわの芸の核心は、容赦ない毒舌とそれを支える絶妙なバランス感覚にある。トーク番組では事務所批判や先輩芸人への辛辣な発言をすることが多いが、冷静な目線で本質を突いているので笑いが起こる。触れるものすべてを傷つける勢いで毒を吐きながらも、笑いにつながるギリギリセーフのラインを見極めている。

 2024年には正式に独立を果たし、彼の妻が社長を務める芸能事務所「ナンセ」に所属する形になった。妻が社長を務める体制は爆笑問題の太田光と同じだ。

 ひたすら芸能界の裏街道を歩んできたみなみかわは、結果的に誰よりもしぶとくたくましい芸人になった。 (おわり)

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