「タンマ君」などの東海林さだおさん死去…サラリーマンを風刺し、笑わせ励ました88年の名シーン

公開日: 更新日:

「たとえば、部長が派手な椅子やソファにどっしりと座っている構図がよく描かれました。実はたいしたことをしていないのに威張っていたり、部下のヒラ社員がチラチラとその様子をうかがうような場面。東海林さんの作品の定番シーンのひとつで、威厳を示しながらもうとうと船をこいでいたり、仕事そっちのけの怠慢で窓際に追いやられたり、威厳を風刺して多くのサラリーマンの笑いを誘いました。上位下達が当たり前だった昭和のサラリーマン組織の無意味さを感じて、そんな会社で忍耐を強いられているサラリーマンたちを癒し、励ましていたのです」(前出の出版関係者)

■とくに何でもない会議と残業で、やり過ごすサラリーマン人生への賛歌

 週刊現代で1969年から2024年まで連載した「サラリーマン専科」でも、そんな普通のサラリーマンの姿を描き続けた。

「最終回も、とくに何でもないただの残業、ただの会議、ただの帰宅で1日をなんとかやり過ごす平凡な日常の断片が描かれました。特別なイベントもどんでん返しもなく、何も起こらないけれど、そこに数十年の日々が詰まっている。そんなサラリーマン哀歌のようでいて、賛歌でもある。東海林さんならではの美学を凝縮したような1話として、語り継がれています。だからこそ、サラリーマン世代に親しまれ、愛読されたのでしょうね」(雑誌編集者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    木村拓哉の千葉支援に重なる“解散から10年”SMAPの絆 義援金2000万円を届けた行動力

  2. 2

    キムタク「千葉2000万円」vs 中居正広氏「能登3000万円」…芸能人義援金ランキングと、本当に問われていること

  3. 3

    中森明菜が口にした“幻のレコ大3連覇”と大賞の行方…紅白で再燃しそうな近藤真彦との40年の因縁

  4. 4

    萩本欽一〈57〉初告白 生死を彷徨った三男の命を救った医師との秘話/横山医院開業資金と運命の再会

  5. 5

    松下奈緒「アナログナース」2ケタ発進も…「ドクターX」「トラベルナース」頼みが生む魅力とジレンマ

  1. 6

    キンプリ高橋海人「KAITO」騒動がボカロファンと泥沼化…運営の初動対応でソロデビューにケチがつく皮肉

  2. 7

    秋ドラマは「芝居上手」の芦田愛菜、上白石萌音、河合優実で見る!

  3. 8

    近藤真彦またまた「女性軽視」「俺様」言動で“炎上”…還暦過ぎても変わらない金屏風会見との接点

  4. 9

    母のためにフライパンを握り続けた高橋文哉は野田鎌田学園高等専修学校で高卒資格と国家資格を取得

  5. 10

    テニス部キャプテンを務めた“スポーツマン”日村勇紀と“お嬢様”神田愛花が歩んだキャリア

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    木村拓哉の千葉支援に重なる“解散から10年”SMAPの絆 義援金2000万円を届けた行動力

  2. 2

    (6)甲斐拓也が松井巨人に“切られた”本当の理由…成績低迷に加え「福岡帰省連発」でもヒンシュク買っていた

  3. 3

    申ジエを見ていて苛立った…国内ツアーは「スロープレー」の撲滅をそろそろ啓蒙するべきだ

  4. 4

    (1)松井秀喜監督で“淘汰される選手” 「確率が高いものを大切に。守備走塁は100%」の真意

  5. 5

    テニス部キャプテンを務めた“スポーツマン”日村勇紀と“お嬢様”神田愛花が歩んだキャリア

  1. 6

    (5)松井監督が自覚する「優柔不断」…高橋由伸ヘッドコーチも“同類”という懸念

  2. 7

    「VIVANTに出てるんだから口閉じろ」…キムラ緑子の高市首相批判に噛みつくSNSの異常と低レベル

  3. 8

    中日一軍打撃コーチ就任の所信表明 キャンプで真っ先に「変えたいこと」がある

  4. 9

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  5. 10

    米球界挑戦の横浜・織田翔希は間違いなく巨人入りに翻意する 松井監督誕生で見えた“説得の筋書き”

おすすめ求人情報

Sponsored by 求人ボックス