著者のコラム一覧
和田秀樹精神科医

1960年6月、大阪府出身。85年に東京大学医学部を卒業。精神科医。東大病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書多数。「80歳の壁」(幻冬舎、税込み990円)は現在、50万部のベストセラーに。最新刊「70歳の正解」(同)も好評発売中。

過去に親しんだテキストをもう一度、引っ張り出してみよう

公開日: 更新日:

 認知症予防のためには「脳を悩ますこと」が有効であることは、このコラムでたびたび述べてきた。それも付け焼き刃的な脳トレではなく、これまでの人生に根付いた知的好奇心の領域で「脳を悩ます」ことが重要だ。

「最近、オヤジがラテン語の勉強をはじめています」

 馴染みの編集者S氏が言う。彼の父親は現在85歳。大手石油会社の役員、子会社の社長を務めた後、15年前に現役を引退。その後は読書ざんまいの日々を送ってきた。若いころから英文学、特にシェークスピアをこよなく愛し、それも原書で親しんできたという。そして、「本当にヨーロッパの古典文学を理解するには、ラテン語の理解が不可欠」という結論に至ったのだとか。ラテン語は口語ではないが、古代ローマ帝国の公用語であり、以来、ヨーロッパ文化圏においては、宗教、哲学、人文科学、自然科学などの領域で文語として使われてきた。ちなみに、現在でもバチカン市国の公用語はラテン語である。S氏の父親はシェークスピアの理解にはラテン語が必須と考えたのだろう。現在も認知症の症状はまったく見られず、S氏としても一安心のようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ