「ミポリン」と名付けた敏腕プロデューサーが作った伝説

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 当時のTBSでは珍しい、メインの演出経験が少ないプロデューサー。90年代に連ドラ界をリードしたフジテレビの“プロデューサーシステム”とは違い、“叩き上げ”とか“作家性”重視のイメージがあったTBS(それはそれで好きですが)では異質の存在だった。

 このあと、88年に田村正和の「パパは年中苦労する」、中山美穂の「若奥さまは腕まくり!」とヒットを連発した八木Pに、聞いたことがある。

「テレビの技術はどんどん進化していくと思うんですが、ドラマ作りに影響ありますか?」

 生意気な質問に、八木Pは答えた。

「正直、技術の進化はよく分からないんです。でも、画角が16:9になっても画質が高精細になっても、僕がやることは変わらないでしょうね。見たことない景色を見たいし、視聴者の方にも見せたいってだけ」

 アホな質問をしたと耳を赤くした僕に、「たぶんずっとそうやってるから、また取材してよ」と笑った八木P。その顔が正視できなかった……。

 当時は、テレホンカードが番宣グッズとしてよく使われていた。ミポリンとゴクミの2ショットのテレカは、額面500円が一時期4万円ぐらいに高騰。実は2枚もらったんだけど、飲み屋で知らない人にあげちゃった。今は2000円ぐらいらしいけど、悔しい。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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