俳優・東出昌大の“脱石油”生活に密着(前編)「過度な成長は望まない」 求めるのは「足るを知る」生き方
何度も口にした「足るを知る」という言葉
他にも、母屋から少し離れた「ひがしで農園」で、4年前から畑作を行っている。うっそうとしたスギ林に覆われ、学校の教室くらいの広さだ。決して大きくはないが、「一家が食べる分には全然困らない広さ」らしい。現地を案内してもらった。
「育てているのは、ジャガイモ、ネギ、ブロッコリー、キャベツ。で、これがレタス、ピーマン。これはイタリアンパセリ、スナップエンドウ、ラディッシュです。あと、ギョウジャニンニクも去年植えたやつが育って、ミョウガも最近芽吹きました。この中でも、ジャガイモはもう買わないですね。かつてジャガイモの凶作で大惨事になった『アイルランド飢饉』が起こったように、炭水化物としてのジャガイモのエネルギーって凄いんですよね」
この日、東出が何度も口にしたのが「足るを知る」という言葉だ。それこそが、彼の求めるあり方だという。
「確かに、私も大量消費社会の恩恵を確実に受けているけど、過度な成長は望んでいません。近くのコミュニティーの人たちと幸せを分け合い、狩猟・採集をし、半分農耕をしながら生きていきたいですね」
午後3時を回る頃、東出は近所の温泉施設に歩いて出かけて行った。「こんな時間に風呂に行けるくらいにはヒマ」と笑う姿は、楽しそうだった。=【後編は6月6日(土)公開です】
(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ)



















