神々しかった高橋惠子の美しさは、同年代のトレンディー女優とは別格だった

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 主題歌は「愛されてセレナーデ」。シューベルトのメロディーに「♪愛したひとたちを~」と乗せた序盤から入って、Bメロからサビへと“愛に生きる女の覚悟”を歌い上げたヤン・スギョンの声も歌詞も、ドラマのタイトルと同時に耳に蘇る。「カインとアベル」的な兄弟の確執を柱にしつつも、実は主役は高橋恵子だったんじゃないかと思った。

 さらに、マサカズ様に思いを寄せた池上季実子(当時30)、イッコー様の愛人だった高木美保(当時27)の思いまで歌に入ってるじゃないか、とも。

 トレンディードラマの発信源だった局が、その全盛期目前に2クールで放送した、ベタなメロドラマ。それを記憶に残る作品にしたのは、主題歌だ。歌ったのが韓国人歌手だったことも、ドラマへの没入感を高める大事な要素だった。見知った日本人歌手だと、歌詞でその人の人生がチラついたり、曲だけで世界ができちゃうから。主題歌と作品が絶妙に噛み合うって、こういうこと。

 まあ、中森明菜版の「愛されてセレナーデ」は聴いてみたいとは思うけど。

 兄弟の確執と宿命といえば、フジテレビは2016年にそのまま「カインとアベル」をタイトルにしている。弟が山田涼介(当時23)で兄が桐谷健太(同36)、ヒロインは倉科カナ(同28)。主題歌はHey!Say!JUMP。いや、ついでに思い出しただけで、他意はありません。

 (テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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