映画監督・池島ゆたかさんが振り返る「酒と女と芝居と映画」

公開日: 更新日:

 当然、ロケ現場は酒臭い。でも、主役や監督までお酒のにおいをさせてることもあるから、そんなに目くじら立てるヤツはいない。「役者は出番の時だけシャンとして役を務めたらいい」。そんな雰囲気があった。

 ボクもあんまり酒臭いもんだから、女優に「そばに寄らないで!」ってよく怒られた。さすがに酔っぱらって現場を壊すようなことをしたら、二度と仕事はもらえませんから。鷹揚なもんです。

 ただ、60歳を過ぎたらガクッと量は減った。相変わらず飲んではいるけど。編集の時はデスクの横にバーボンのボトル置いてチビチビ飲りながら作業してます。そのほうが、頭がクリアになって、アイデアが浮かんでくるから不思議です。2日で1本ぐらいが、今のボクにはちょうどいいペースですよ。

 今年は10月25日公開の自主製作映画「おやじ男優Z(ゼット)」、ピンク映画は124作目「紅い発情 魔性の香り」と125作目の「官能エロ実話+ハメられた人妻」をリリースしたけど、やっぱりお酒の力を借りたところは多かった。これからも酒とボクの作品は、切っても切れない関係が続くんだろうね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理