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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

NHK「ミストレス」の過激なキスシーンはTVマンの意地か?

公開日: 更新日:

 NHKは今期、よるドラ「腐女子、うっかりゲイに告る。」でも金子大地谷原章介、ゲイカップルがキスをする場面があった。こちらはゲイの少年とBL(ボーイズラブ)好きの腐女子の話で谷原は少年のパートナーの設定だ。

 同じゲイカップルの話でも西島秀俊内野聖陽の「きのう何食べた?」(テレビ東京系)は一切そういう場面はない。そもそも原作にもそんなシーンはないので当然といえば当然だが……。逆の見方をすれば、具体的に性的なことを想像させる演出なら、これほど支持されなかったかもしれない。

 NHKがあえてタブーに挑戦する理由は? コンプライアンスだなんだと、昨今のテレビは窮屈でならない。視聴者の反応にびくびくし、スポンサーに忖度し、面倒なことは放棄し、闘う前に諦めているような気も。

 そんな窮屈な民放とは違い、スポンサーのいないNHKだからできるってこと? たかがキス、されどキス。エロいキスシーンは、コンプライアンスに負けるもんかと闘うテレビマンの意地。最後の砦ということか。

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