著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

島田紳助が否定でも飛び交う「復帰待望論」…次の展開は?

公開日: 更新日:

「復帰すれば冠番組になるでしょうが、後輩芸人も実力をつけ司会もこなす。今さら紳助が復帰しても、最初の話題性だけで、以前ほどの活躍ができるかは疑問。頭のいい人ですから、自身もわかっていることだと思います」(テレビ関係者)

 ユーチューブ出演には別な意味合いを感じる。歌手や俳優は引退しても作品が残る。現在の本人が改めて出てこなくとも、歌やドラマは半永久的に語り継がれていく。ちあきさんの歌が特番などで流れるたびに「ちあきの『喝采』はいつ聴いても最高」と見る人の心に響き脳裏に反復される。芸人も本来なら立川談志のように名作落語が残るものだが、漫才師出身の紳助さんに作品の印象は薄い。芸人というよりタレント。ひな壇に並んだタレントとの軽妙なトークが持ち味。紳助個人ではなく人気番組が残るだけ。「島田紳助」という名のタレントが作品。俳優や歌手との大きな違いである。

 入れ替わりの激しいタレントの世界では、紳助さんほどの名のあるタレントでも時間が経てば忘れ去られてしまう。久々の登場は改めて紳助さんの凄さを思い出させる効果は十分あった。今回の動画出演に至る前触れもあった。昨年6月に発覚した吉本芸人の闇営業問題。そこで登場したのが紳助さんだった。週刊誌などメディアの取材に応じて持論を語った。「芸人の危機を救うのはやはり紳助」と世間の評判も上々。黒い交際の「みそぎが済んだ」証しにもなった。世間の評価に確かな手ごたえを感じたことで、今回の動画出演につながったと思う。今後も不定期にユーチューブなどへの出演はあり得るだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景